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留置所黙示録

2014年3月末日児童ポルノ買春及び児童ポルノ法違反で家宅捜索されました。書類送検されたあと8月某日に傷害で逮捕されました。トップ絵はクジラックス先生からもらいました。※なお当ブログは犯罪の抑止のためのブログです※

留置所の中での人間関係

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前回までのあらすじ

留置所に入れられたらそこに1人の中年男性がしょぼくれた顔をして座っていた、人見知りなことと留置所に突っ込まれるような奴はろくでもないに決まっていると思っていたので、出来るだけ会話をしたくなかったが、漫画を持っているのを見てちょっと読ませてもらおうと声をかけたら意外と気さくだったということが判明したのでせっかくだから色々と話を聞くことにしてみることになった。

 

留置所の夜は早い。そして朝も早い。

これは規則正しい生活を送らせるためなのか、集団生活の規律を守らせるからか基本的に毎日のスケジュールは同じであった。朝は6時半起床夜は9時就寝である。

入れられて1日目は夕飯を食べたと思ったらすぐに寝ることになる。20時半ころに房の仲の本などを返却して、すぐ近くにあるアルミの流し台で歯を磨いたりする。この時だけは房の檻から出ることができる。その後別室に寝具を置いている部屋があるため、そこから布団を持ってきて消灯の流れだ。

 

この時は入った時間が割と遅かったためすぐに寝ることになったが、電気が半分ついており中々寝れなかった。さっき漫画を借りようとしたら意外と気さくに答えてくれて、おしゃべりが好きそうな感じだったのと何にでも好奇心を持ちたがる性格上、T森さんに話しかけてみることにしてみた。

まるで修学旅行で寝れない男たちが集まって

「お前好きな子とかいるのかよ?」

「え?俺さー実はクラスのB子のことが好きで」「えーマジで?俺も狙ってたんだよ」みたいな形で雑談が始まった。

 

「そもそもお前なんで捕まったんだ?」T森さんが大谷ばりのストレートに聞いてくる。

「いやー電車の中で喧嘩して先に殴られたので殴って逃げたところをカメラに映ってたみたいでそれで捕まりました」

「え?それでお前殴ったっての認めちゃったの?」

「はあ、すぐに帰してくれると聞いたので思わず」

お前馬鹿だねー殴ったところが映ってないならやってないって言い張れば良かったじゃん

T森さんはこの手のことに慣れていたからか馬鹿なやつがいるもんだという口ぶりで話した。この人中々の悪のようだ。

「え?でも取り調べで認めたら帰れるって言われたんで……」

「そんなの警察の嘘に決まってるじゃん。否認し続けていたら2日で証拠不十分で釈放だよ」

爬虫類のような顔をした刑事の顔を思い出す。あの時認めたら早く帰れると判断したのは失敗だったか。

「認めないなら取り調べ続くけど、途中で眠いから寝かせてくださいとか言っとけばしばらくするとここ(留置所)で寝れるし、最近は取り調べもそんなに長いあいだしなくなってるから俺なら認めなかったね」

やはりアウトローな社会の人間だからか警察への対応は慣れているみたいだ。

T森さんにも簡単に何で捕まったのかと聞いてみることにした。

「俺か、俺は窃盗で捕まったんだよ」と言われた。やはりこの人も犯罪をしたからここに連れて行かれたのだ。

「だけどよー俺ゲーセンで置き引きしてたんだけど、それが監視カメラに残っていたらしくて一時期指名手配されていたんだよね。それで捕まった時に1度取り調べを受けたんだけど取り調べの最中に急に肺の調子が悪いなと思ったら肺の片方が破裂してそのまま病院に送られたんだ。でもよーもうその頃は金もないし捕まって未来もないしで治療の途中で管を引っこ抜いて脱走したんだよ。だから今はその時の罪と何件か置き引きしたので追起訴くらって今じゃ3ヶ月はここにいるよ」

どうやら3ヶ月も留置所にいるそうだ。

留置所は刑が確定するまで身柄を留置する場所なので複数の犯罪でつかまった場合は結構長いこと入れられることがあるらしい。

Tもりさんは本当は8月の月初に判決が出て、拘置所に移送されるそうだったが、あいにくお盆も近かったため裁判が開かれない?(ここらへんは良く分からなかった)ためずっと留置所に入れられているらしい。

逮捕されて留置所に突っ込まれる人間がいうのもあれかもしれないが、今まで周りにこのT森さんのような悪いことをしてきたアウトローな人とは接触がなかったので純粋にこの人に興味が湧いた。そのためT森さんの出身だったり経歴を軽く聞いてみた。

 

元々T森さんは東北の出身で若い時はパチンコの住み込みなどで働いていたが、20年くらい前に上京し、今は建築作業員。つまり土方をして生活をしていたそうだ。

だけど一時期は新宿で覚せい剤の売人をしており、10年ほど前に3年間しかしなかったが、1千万単位で稼げたそうだ。そしてその金とコネでSM風俗のオーナーもしていたが、しばらくしてその職も辞めて現在は千葉で土方をして日銭を稼いでいると中々波乱万丈な人生を送った人だった。

薬を売っていたと話の中で聞いたので、「それも原因で捕まったんですか」と聞いたらいや「その時は捕まらなかったんだよ。売る時はいつも細心の注意で動いてたからな。新宿で売っていたんだけど移動は全部タクシーでつけられないようにしてたし、今と違って飛ばしの携帯はいくつも持てたし。

だけどよーこんなせこい犯罪で捕まるようになるってもう俺には運が残ってないんだろうなあ」と嘆息するように話された。

 

「そういえば1日目だっけ?」T森さんがそう言った。

「そっすね。まだ入りたてです」

「じゃあ明日と明後日はキツイかもしれないから早めに寝たほうがいいよ」そう言うとT森さんは何も話さず無言になった。

寝たのだろうか寝てないのだろうか。分からないが、今日はもう話したがらなさそうなのでT森さんのことを聞くのはやめ部屋の明かりが目に入らないように枕を顔の上に乗せて寝ようとした。

2日目がきついというのはどう言う意味できついのだろうか、そもそもここからいつ出れるのだろうか。考えるのはそれだけであった。

見回りをしているのだろうか、警官のある音が響き渡りどこかへ出て行ったのかドアの音がバタンと響いた。

T森さんのキツいという意味が分かるのは次の日の検察への身柄送検の時であった。

 

続く

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