留置所黙示録

2014年3月末日児童ポルノ買春及び児童ポルノ法違反で家宅捜索されました。書類送検されたあと8月某日に傷害で逮捕されました。トップ絵はクジラックス先生からもらいました。※なお当ブログは犯罪の抑止のためのブログです※

東京地検に順送と逆送

「起床~~~~」

留置所の朝は早い。留置所に入れられて不安のままあまり寝れなかった僕に警察官の野太い声が留置所に響き渡る。もともと朝起きるのが苦手な僕にとってかなり辛かった。しかもこの日は東京地検に行く必要があるらしい。半分寝ぼけなまこで布団から出るとT森さんが檻の前に正座をしていた。何のことだと思ってみていたら中年の警察官が目の前を歩き始めてまた叫んだ。

「今から点呼を取る!呼ばれたら返事!」

何か映画やドラマで見たことのあるような光景だ。

「21番、14番、25番!!!!」

中年の警察は小気味よく数字の番号を言っていく。するとあちこちの檻の中から「はい!」と元気のいい声が聞こえてきた。

だんだんと僕が入っている檻に近づいて点呼を取るとT森さんが「はい!」と元気よく返事をした。恐らく次は僕の番号だろう。

「18番!」と言われたのではい!と元気よく挨拶をした。

今まで苗字と言うものでしか呼ばれていなかったが、実際に数字で呼ばれると変な気持ちになる。ここでは人権というのが制限されているのだとよくわかった。

点呼のあとはT森さんが檻の掃除をし始めたので僕も布団の片付けなどをした。思えば自分の部屋はベッドなので布団をたたむのも合宿などで行った時以来だ。片付けが終わると警察が檻を開けてくれたのでそのまま布団をたたむ倉庫?のようなところに行き布団をしまった。

日中は布団は檻の中には敷かないらしく夜にしか布団を入れないそうだ。このあと食事があり休憩があったが、「今から東京地検に向かうから18番は準備をしろ!」と警察に言われたので休憩をする間もなく服を着替えて出かける準備をした。出る前には準備室のようなところで手錠をはめられた。

出かけるときに僕ともう一人の茶髪で落ち着いた印象を与える若者(僕より若そうに見えた)と紐でつながれて移動をすることになる。この若者の番号は19番だったからサッカーだったらいい相棒になれてたかもしれないなあと思いながら、留置所から抜け出て警察署の外に出ることになった。

警察署の外に出ると複数の警察官たちと一緒に見覚えのある乗り物があった。

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一般に言う護送車というやつである。小さい頃乗り物が好きだったから母親に「あのバス変わってるね乗ってみたい」と言うと「あれは悪いことをした人が乗るものだから乗っちゃダメよ」と言われたことがあったが、まさかこのような形で乗る羽目になるとは夢にも思わなかった。

バスの中に入ると古いバスを改造したのだろうか、エアコンがほとんど効いておらず窓があかないように格子がかかっていた。その中に警察に誘導され席に座った。19番の人はバスの入口のあたりに座り、僕は奥の方に座ることになった。

「それでは今から出発する!バス内は、会話は禁止!目での合図等も禁止、
足を組むのもやめるようにお願いします!」と車内での説明をした。やはり護送車は厳しいルールがあるらしい。

見張りのガラガラ声の警察が説明をしたあとバスは出発をすることになった。この時点で朝の8時前くらいだったのを覚えている。

最初このまま東京地検に向かうものだと思っていたがどうやら違うらしく複数の警察署を周り同じように留置所に入れられている人を中に入れ東京地検に向かうそうだ。

そして捕まった警察署によってエリアが違うらしくある警察署に着くと僕の住んでいる池袋の警察署にも止まったりした。

働いているとき朝に警察署の裏側を通ると護送車が出たりしていたがこういう意味だったんだなと感心していたらバスに外人が乗ってきた。

警察が「何とか~OK?」と英語で会話しようとしていたが、その外人はよく分からないと言った体で首をかしげたりしていて警察の一人が「彼はロシア人だから英語が通じないよ」と言っていて思わぬところで異文化コミュニケーションの空気を感じ取ってしまった。多分だけどこのロシア人は大麻かドラッグでも使ってたんだろうなとヒゲモジャのロシア人を見てぼんやりと考えていた。

外の景色は今までありふれた日常でしかなかったがいざこういう身分になるとどれだけ自分が恵まれていたのかよく分かった。

 それから数十分経ちあちこちの警察署を回ったあといよいよ霞ヶ関にある東京地検につくことになった。霞ヶ関東京地検に着くと、駐車場でバスを降り、建物に移動をすることになった。その際だけど逃げ出さないようにか腰縄と手錠を何人もの連れられてきた人を結び地下二階まで移動をすることになった。

大の大人が何人も紐でつながれて移動する光景は小学校の時にやらされたムカデ競争を思い出して多分傍から見たらユニークだろう。もちろん繋がれている本人たちは不愉快極まりないが。僕はその時昔見たB級映画で有名なムカデ人間をその時思い出していた。

その中で日本人の北村昭博が演じていていきなり3人1組に体を改造され気づいたあとの罵倒のセリフを思い出したが、もちろん私語は禁止なので何も話すことができない。

建物に入ったら、通路の壁に沿って歩きエレベーターで降りて同行室という部屋に移動をすることになった。もちろん周囲は脱走禁止なのだろうか高い塀に囲まれており逃げようという気にすらならなかった。

また人数確認をする警察官たちは皆屈強でこりゃ暴れても取り押さえられるなと思うとおとなしく従わざるを得なくさせられる。
ムカデ人間のような体勢である部屋に入ったところ屈強な警察の一人が

「順送~~~~~!!!!!!」と野太い声で叫んだ。どうやら検察に送致をすることを順送、検察から警察署に戻ることを逆送と言うようだが、突然築地の競りのような声を出されたから少しびっくりしたのを覚えている。

部屋に入ると、左側にずらりと鉄格子の部屋が並んでいた。
右側にはアクリルで囲まれた市役所のような事務スペースがあり。中央の通路に赤い線が引いてありそれをまたぐように並んでいく。
そして腰縄が抜かれたら前方の長椅子で待機をしていた。この時点でまだ朝の10時くらいだったのを覚えている。
そして裁判所へ行く者区検へ行く者、地検調べの者、と署名・番号を呼ばれ部屋を割り振られる。部屋はもちろん檻の中だ。

中の檻に入るとの駅の待合室のような硬い木のベンチがあった。向かい合わせで、最大12人が定員だがかなり狭かったのを覚えている。
奥には一段高く洋便器と洗面台が左右に振り分けられてありトイレは周囲から丸見えの状態だ。そんな1昔前の監獄のような場所に突っ込まれて、昨日寝る前にT森さんの「次の日はきついけどまあ頑張れよ」と言われた意味がようやくわかった。

この何もない硬い木の椅子の檻の中で丸一日過ごさないといけないのである。

 

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